「働くをもっと楽しく、創造的に」ビジネスチャットで一歩先の働き方を創る

Chatwork株式会社

(ビジネスチャットの開発・運営)

GREAT COMPANY AWARD 2020 業績アップ賞Chatwork株式会社(ビジネスチャットの開発・運営)

推薦ポイント

IT化で企業の可能性を広げたい

私が大学で情報理工学を学んでいた頃、ロサンゼルスに留学していた兄が現地のカルチャーに触れ「ネットで世界が変わる」と直感し、それがきっかけで学生ながら2人で中小企業向けにホームページを使った売上アップ支援事業をはじめました。

4年後、法人化する時に自分たちのアイデンティティを深掘りすると「業務効率化」という軸が明確になりました。「ルーティン業務をITに任せ、人はクリエイティブな仕事に集中する」という働き方を世に広めたいという思いから、企業ドメインを「中小企業のIT化」と決めました。

ITコンサルティングや海外ソフトの代理店販売をしていると、顧客がツールの便利さを理解しても必ずしも実行に至らないことに気がつきました。そこから「導入したら自然とIT化するツール」ができないかと考えはじめました。

たとえば、社内では業務に個人向けのskypeを使っていましたが、当時のskypeはオフラインではメッセージが送れず、デバイスごとに同期もとれず、個人向けなので組織管理者という概念もなく、業務で使うには少し使い勝手が悪く、ITに対し苦手意識がある人に敬遠される感覚も理解していました。

チャット、タスク管理、ファイル管理、ビデオ/音声通話の機能をオールインワンで搭載
チャット、タスク管理、ファイル管理、ビデオ/音声通話の機能をオールインワンで搭載

構想を実現し、Chatworkリリース

個人向けのチャットツールを無理やり業務に使っていたので、これらの課題をクリアしたビジネスに特化したチャットツールを作ろうとひらめきました。今なら他社に先行して世に出せると思い、私は興奮して1日で企画書を作り、全社に共有しました。

ところが全員から「マーケットが広すぎる」「競合がグローバル企業」といった理由で反対されました。私は諦めきれず、役員に訴え続けました。粘った結果、社長からこれまでの業務をこなしながら一人でやるならいいと承諾され、まずは社内ツールとして運用することになりました。それがChatworkの始まりです。初めはバグも出ましたが、日々改善するうちに社内にファンが増えていきました。

ある時、前社長のUstreamで社内事例としてChatworkを紹介したところ、使ってみたいという反響が殺到しました。これをきっかけに事業化することが決まり、2011年3月に一般に向けてサービス提供を開始し、2012年には社名をEC studioからサービス名そのもののChatworkに変更しました。

全盛期だった他のSNSの影に隠れ、スタート直後の反応は鈍かったものの、3か月遅れてLINEがリリースされると、あっという間にチャットツールが世の中を席捲していきました。その後、アメリカでビジネスチャットブームが訪れて、日本でもいくつもの有力ベンダーがビジネスチャット市場に参入してきました。

この時、当社は国内で先行していたものの収益化までは至っていませんでした。フリーミアムで有料会員の会費も低く設定していたため、開発の人件費を考えれば事業単体では赤字でした。さらに市場が活性化してくるとユーザー増加とともにシステムの負担も増え、いつしかプロダクトの維持に限界を感じるようになりました。

ユーザーのことも考えてプロダクトに投資が必要と判断し、創業以来貫いてきた他人資本を入れないというポリシーを覆してベンチャーキャピタルから2015年に3億円、2016年に15億円の資金調達を実施しました。ここから会社は急成長します。社員も増え、企業カルチャーも変わっていきました。そのような背景もあり2018年6月に前社長であった兄が辞任し、私が社長に就任することになりました。

2019年9月24日に東証マザーズに上場。ビジネスチャットをメインとする企業としては日本初
2019年9月24日に東証マザーズに上場。ビジネスチャットをメインとする企業としては日本初

チャットをビジネスコミュニケーションのスタンダードに

社長になり、ミッションについてあらためて考えました。もともとは「Make Hapiness」でしたが、今思えば抽象的な表現でした。しかし、Chatworkが誕生したことで、どういう世界を創造したいのかを具体化できるようになりました。

それは「働くをもっと楽しく、創造的に」です。仕事も制度も、この考えに沿っているかを照らし合わせればよいのです。エンジニアだった自分が責任感から引き受けた社長業も、この考えに従えば楽しく挑めるという考えになりました。

日本最大級のビジネスチャットとして2019年9月にマザーズ市場に上場を果たした後も、働き方改革の推進やリモートワークの普及が追い風になっています。2020年現在、ビジネスチャットの国内普及率は30%未満といわれています。

3年から5年先にはビジネスチャットがビジネスコミュニケーションのデファクトスタンダードになると考えていますが、そこでしっかり勝てるようにしたいと思います。Chatworkの付加価値を高め、プラットフォーム化してチャット以外のサービスをのせて、まるでビジネスのOSのようなビジネス向けスーパーアプリにしていきたいです。日本に限定せず、世界の全ての人に一歩先の働き方を提供する存在になりたいと思っています。

「働くをもっと楽しく、創造的に」を社員自ら体現していくことが、そのまま会社の成長につながる
「働くをもっと楽しく、創造的に」を社員自ら体現していくことが、そのまま会社の成長につながる

『業績アップ賞』
受賞理由

同社はクラウド型ビジネスコミュニケーション用チャットツール『Chatwork』を展開する会社です。2000年に前身となる有限会社 EC studioを創業、2004年に法人化した後、2011年に現在の主力サービスであるビジネスチャットツール『Chatwork』をリリースします。2018年にChatwork株式会社への社名変更を経て、2019年9月に東京証券取引所マザーズ市場へ上場しました。『Chatwork』はグループチャット機能に加え、タスク管理、ファイル管理、ビデオ・音声(会議)通話等のビジネスで利用したい機能をオールインワンで提供し、ITリテラシーが高くなくとも使いこなせることが特長です。2015・2016年の2回にわたり総額18億円の資金調達を実施し、サービス拡充を図ったことで『Chatwork』の利用企業は25万7千社以上(2020年3月末日時点)、登録ID数は308万ID(2019年12月末日時点)となり、ビジネスチャットツールで国内利用者数No.1 *を誇るまでに成長しました。働き方改革やダイバーシティが推奨されるなか、テレワークの難度を下げ、多様な働き方と生産性向上を後押しした同社に『業績アップ賞』を贈らせていただきます。
*Nielsen NetView およびNielsen Mobile NetView 2019年5月調べ月次利用者(MAU:Monthly Active User)調査。調査対象はChatworkで選定。

※『グレートカンパニーアワード2020』の審査会は2020年3月30日に開催しました。本審査では2020年3月時点に取得した情報・数値をもとに選考しています。

会社概要
社名
Chatwork株式会社
創業
2000年
設立
2004年
代表者氏名
山本 正喜
資本金
13億5813万円
年間売上
18億1,500万円(2019年)
従業員数
134名(2020年6月末日時点)
本社所在地
大阪府大阪市北区梅田 2-6-20-5F
URL
業務内容
ビジネスチャットツールの開発・運営、ESETセキュリティソフト販売
代表取締役CEO:山本 正喜氏
お話し
代表取締役CEO
山本 正喜氏